お客様本位の業務運営に関する方針

ブルーベイ・アセット・マネジメント・インターナショナル・リミテッド(以下「当社」)は、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(以下「RBC」)傘下の英国RBCブルーベイ・アセット・マネジメント(RBCグローバル・アセット・マネジメントの北米以外の事業を担当。以下「RBCブルーベイ」)の一員です。当社は、金融庁の「顧客本位の業務運営に関する原則」(以下「原則」)を踏まえ、誠実な企業文化を推進する価値観を基盤とした組織として、お客様の最善の利益の実現に資する業務運営に取り組んでまいります。

1    お客様本位の業務運営に関する方針の策定・公表 (原則1)

当社は、お客様本位の業務運営を実現するために、本方針を策定し、ここに公表します。また、より良い業務運営の実現のため、本方針にかかる取組みの定期的な見直しを実施しております。

 

2    お客様の最善の利益の追求 (原則2)

方針

RBCグループでは、「クライアント・ファースト」を組織の行動規範を支える重要な価値観の一つとして位置づけており、すべての役職員が日々の意思決定や行動においてこれを実践する責務を負っています。すべての役職員は、「正しいことを行う」という価値観のもとに、お客様の声に真摯に耳を傾け、その意図を正確に理解したうえで、適切な助言と最適な解決策を提供することに努めております。これにより、質の高いサービスを継続的に提供し、長期的かつ揺るぎない信頼関係の構築に向けた不断の努力を重ねてまいります。

当社は、RBCグループが掲げる価値観を踏まえ、高度な専門性と職業倫理を持って、誠実・公正な業務を遂行し、お客様の最善の利益を追求してまいります。こうした業務運営を、企業文化として根付かせ、育くんでいくことに努めてまいります。 

 

RBCグループの行動規範についてはこちらをご参照ください:

RBC行動規範「RBC Code of Conduct」(英文)

 

取組状況

当社では、RBCグローバル・アセット・マネジメントおよびRBCブルーベイの持つ運用ノウハウを最大限に活用しています。日本のお客様の目標リターンやリスク選好、分散効果、流動性などを総合的に考慮したえで、幅広い運用戦略から、最適な戦略を提供しております。

 

お客様本位の業務運営の取組みの実績

  • 投資一任契約件数および運用資産残高の推移:

  • お客様の中長期の資産形成に資すると当社が位置付けて投資一任口座に組み入れている投資戦略のうち、2024年のパフォーマンスがベンチマークを上回った戦略(ベンチマークが無いものはプラス・パフォーマンス)の割合(但し1年以上組み入れ実績があるもの):

       1 組み入れ投資戦略の数: 23本

       2 ベンチマークを上回った戦略の割合:  19/23, 83%

      (ベンチマークを設定していないものはプラス・パフォーマンスの戦略)

 

3    利益相反の適切な管理 (原則3)

方針

当社は、取引におけるお客様との利益相反の可能性について正確に把握するように努め、利益相反の可能性がある場合には、当該利益相反を適切に管理いたします。

 

取組状況

RBCブルーベイの規程に定められている次の内容に従って、利益相反の適切な管理体制の整備に努めております:

  • 特定の状況や取引において生じ得る潜在的または実際の利益相反の特定
  • 利益相反の予防、管理、または問題を軽減するための適切な方法
  • 利益相反の事実の適切な記録
  • 利益相反管理の環境への経営陣の適切な関与の確認

 

4    手数料等の明確化 (原則4)

方針

当社は、お客様にご負担頂く手数料およびその他の費用の詳細について、当該手数料等がいかなるサービスの対価であるかを含め、お客様が理解出来るよう分かりやすい情報提供に努めます。

 

取組状況

当社は、関連法令および社内規程に基づき、金融商品・サービスにかかる手数料等について、広告や各種資料において明確かつ正確に表示しております。表示が困難な場合には、その旨およびその理由を明示することを定めており、情報の透明性確保に努めております。また、視覚的に分かりやすい表現を用いるとともに、お客様が十分にご理解・ご納得の上で判断をいただけるよう、対面および非対面チャネルを通じた丁寧かつ具体的な説明を行っております。

 

5    重要な情報の分かりやすい提供 (原則5)

方針

当社は、お客様ごとの取引経験や金融知識を考慮のうえ、上記4に示された事項のほか、金融商品の提供等にかかる重要な情報を、明確かつ分かりやすく、誤解を招くことのない誠実な内容で提供いたします。

 

取組状況

当社の社内規程において、投資者保護の精神を踏まえ、広告資料等の情報の適切な表示を求め、お客様に正しく理解いただける表示を行うものとし、その遵守状況のモニタリングをしております。当社の営業役職員は、お客様からの相談や問い合わせに真摯に対応し、必要かつ適切な情報・アドバイス等の提供に努めております。お客様の経済合理的な判断を可能とする情報やアドバイスを適時適切に、かつ明確・公平に提供できるよう、常に注意を払っております。

また、当社では、お客様のニーズ等を把握し、タイムリーで分かりやすい情報の開示を常に心がけております。当社の商品ならびに市場動向などをテーマとしたセミナー等も継続的に実施しております。当社のホームページその他資料において、RBCブルーベイのサービスのコンテンツを日本のお客様へ分かりやすく情報開示および提供をしております。当社のウェブサイトにおいては、利用規約において当社のビジネスの対象者はじめ各重要事項を明記し、当社の業務やウェブサイト上の情報の利用について、正確かつ分かりやすい情報提供に努めております。

当社では、複数の金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等することは行っておりません。また、複雑またはリスクの高い商品の勧誘、助言、媒介等を行う場合には、お客様の属性や金融知識を十分に考慮し、当該商品について正確かつ丁寧な情報提供を行うことで、お客様の理解促進に努めております。

 

6    お客様にふさわしいサービスの提供 (原則6)

方針

当社は、お客様の資産状況、取引経験、知識および取引目的を考慮し、お客様にふさわしいサービスの提供に努めます。

 

取組状況

当社では、お客様の資産状況、取引経験、知識および目的を十分に把握し、お客様の意向と実情に即した投資勧誘を行っており、その実施状況を継続的にモニタリングしております。一般投資家のお客様との契約締結時には、これらの要素に照らして適切な方法で十分な説明を行っております。締結しようとする金融商品取引契約の仕組み等についてご理解いただけるよう、お客様の判断に必要な情報等を正確かつ十分に提供するよう努めております。

また、当社は、お客様に対して十分な情報提供と運用内容の開示を行い、お客様満足度の向上を重視した運用の提供に取り組むことを経営方針に掲げております。高度な運用スキルが求められる戦略においては、より丁寧な説明と情報開示を心がけております。市場環境の変化に常に注意を払い、優れた運用の実現と適切な情報開示を通じて、お客様にリスクを含む運用内容への理解を深めていただき、中長期的な信頼関係の構築に努めています。そのために、運用面にとどまらず、市場動向に関する見解等の情報提供も積極的に行っております。

 

お客様(販売会社等含む)向け当社運用戦略等の紹介資料の作成状況(2024年)

  • 個別投資戦略紹介資料:376本
  • 投資戦略および市場動向に関するレポート(当社ウェブサイトに公開):149本

 

当社主催のお客様向けセミナーの実施状況(2024年)

  • 自社主催セミナー:4回
  • 協賛セミナー:3回

 

なお、当社は、投資運用業において、RBCブルーベイの海外運用会社等が設定・運用を行う商品への投資や、当該海外運用会社への運用再委託を行うスキームを採用することがあります。一方で、複数の金融商品・サービスをパッケージとして販売・推奨等を行うことは行っていません。

 

7    従業員に対する適切な動機付けの枠組み等 (原則7)

方針

当社は、当社の役職員にお客様の最善の利益を追求するための行動を促すため、当該行動を評価する報酬体系等、適切なガバナンスの枠組みを整備いたします。

 

取組状況

RBCグループの行動規範についての定期研修の中で、RBCグループにおける顧客本位の業務運営の基本理念について、すべての役職員への周知が継続的に行われています。また、コンプライアンス・モニタリングの中で、お客様への適切な情報開示、公正な扱い、利益相反の可能性、お客様にとっての最善の投資運用、お客様のニーズへの対応など、顧客本位の業務運営の遂行状況の定期的な検証を実施しております。

 

役職員向け研修の実施状況(2024年)

当社役職員の受講状況: 100%

 

コンプライアンス関連研修(全役職員) 

  • Anti-Bribery and Anti-Corruption(贈収賄・汚職防止)
  • Combating Money Laundering and Terrorist Financing(マネー・ロンダリングとテロ資金調達)
  • Code of Conduct(行動規範)
  • E-Communications (電子コミュニケーションに関するルール)
  • Inspections, Anti-social force and AML/CFT (証券検査、反社およびAML/CFT)
  • コンプライアンス担当研修
  • Regulatory Compliance Management: Regulatory Content Library(法規制遵守管理:規制コンテンツ) 
  • Regulatory Compliance Management: Risk Assessment(法規制遵守管理:リスクアセスメント)

 

8    プロダクトガバナンスに関する補充原則

 

当社では、従前よりお客様本位の業務運営に取り組んでおり、その一環として、商品設計における適切なガバナンス体制の構築にも努めてまいりました。2024年9月、新たに本原則に定められた「プロダクトガバナンスに関する補充原則」を採択し、引き続き、お客様にふさわしい商品・サービスの提供に向けた体制整備および運用の実効性向上に取り組んでまいります。

 

商品の設計において、対象顧客層を明確にし、顧客のニーズに照らして設計すること

 

方針

当社は、投資信託の組成に当たって、対象となるお客様の属性やニーズを踏まえた商品設計に努めております。

 

取組状況

商品の設計段階において、想定されるお客様の属性、投資目的、リスク許容度を考慮し、商品性との整合性が取れていることを確認しています。

 

商品設計の内容について、対象顧客層の特性に照らして合理性を説明できる体制を整備すること

 

方針

当社は、商品設計の合理性について、社内における商品審査等のプロセスを通じて、お客様の属性との整合性を説明できる体制を構築しております。

 

取組状況

商品の設定前に、運用戦略・商品構造・リスク特性等について社内で検証を行い、設計意図やお客様との適合性を資料等により整理・記録しております。

 

販売会社との連携を通じて、商品設計・提供プロセスを通じた顧客本位の業務運営を確保すること

 

方針

当社は、私募投資信託の商品設計にあたり、販売会社との連携を通じて、お客様本位の販売がなされるよう努めております。

 

取組状況

商品内容や留意点に関する資料を販売会社に提供し、必要に応じて説明機会を設けるなど、適切な情報共有に努めております。また、販売後の対応を通じて得られた知見も踏まえ、必要に応じて商品提供の在り方の見直しを図っています。

 

金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」との対応関係表

 

以上