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今週は、イースター(復活祭)の祝日によりロンドンでは通常より短い一週間となりましたが、引き続き中東情勢が金融市場の値動きを左右する展開となりました。
前週の初めを思い起こさせるように、債券及び株式は投資家のセンチメントの急転換によって急騰しました。背景には、トランプ政権がイラン紛争からのより決定的な撤退に向けて動いているという見方がありました。一方で、直近のスピーチにおいて、合意に向けた進展に関して目新しいものはありませんでした。表面的には、トランプ氏の発言は(やや支離滅裂であるものの)比較的早期の紛争終結を示唆している一方、米国は引き続き同地域での軍事能力を強化するなど、地上での状況は異なっているようです。
イランが交渉の進展を否定し続け、トランプ氏の発言に反発し続ける中、状況はほぼ変わっていないとも言え、相反するメッセージやシグナルを受け、投資家は不確実な状況に置かれています。短期的には紛争の道筋を予測することは困難ですが、2つのことは明らかです。
第一に、米政権は紛争の迅速な終結と、これがグローバル経済にもたらしている痛みの終わりを望んでいながらも、同時に、一方的な勝利を宣言出来ることです。
第二に、ホルムズ海峡は大部分が閉鎖されたままであり、ミサイルやドローンは依然として域内を飛行し、原油及びガス関連施設に損害を与えています。
その観点からすると、原油の流通が損なわれたままである現段階で早急に出口へと向かうことは、経済的および地政学的に不確実な影響をもたらし続けるでしょう。
最も可能性の高い結果は、何らかの適当な妥協が行われることです。米国はイランの軍事及び核能力の低下という観点から勝利を宣言して、同地域から撤退するものの、ホルムズ海峡の状況は未解決のままとなり、アジアや欧州の国々とイラン間で適当な取引交渉が船舶の運行再開においては必要になります。
それでもなお、昨年の4月の「米国解放の日」の転換と同様に、投資家は依然として押し目買いに躍起になっているようです。しかし、原油やガス価格が高止まりしたまま、結果としてサプライチェーンが混乱するということが現実となった場合、これまでの地政学的イベントと比較して、容易に反転することははるかに難しいでしょう。このことは、そのような慢心が、新たな現実に即して調整され、試される余地が十分にあることを示唆しています。
主要金利市場では、今週、インフレ上昇が中央銀行の行動に及ぼす影響について、「パニックのピーク」を超えたような動きを見せたことを興味深く受け止めました。
短期債の動きは安定し、インフレとそれを抑制するための中央銀行の利上げの幅に関する近視的な注目が、徐々に需要の減退や、消費、成長、労働市場への懸念、そして中央銀行による利下げを織り込むのが妥当かどうかに移行している可能性があります。結果として、イールドカーブの動きはベア・フラット化から、ブル・スティープ化へとシフトしています。
日本も、他の経済と同様に、原油の動きはインフレに悪材料であり、成長にとっても悪材料でしょう。今週発表された経済指標は強弱入り混じる内容で、東京消費者物価指数(CPI)は2%を大きく下回ったままでしたが、全国企業短期経済観測調査(短観)は概ね堅調でした。さらに、円が対米ドルで160円近辺にある中で、金融市場は今月後半の日銀の利上げをほぼ五分五分の確率で織り込んでいます。
高市首相は成長の達成に強いコミットを示しており、その観点からすれば、同氏が日銀の金利正常化を抑制したいという見方があっても不思議ではないでしょう。しかし、日銀がよりハト派になることは、インフレの更に長期に亘るオーバーシュートへの懸念につながり、日本国債のイールドカーブにプレッシャーを与える可能性があります。中期的には、イールドカーブ上の10年/30年のゾーンが更にフラット化するとの見方への確信を維持しています。
マクロ経済を覆う霧は、イベントがどちらの方向に向かっているかがわかり次第、比較的すぐに晴れ始めるはずであると考えています。現時点では、方向感を持ったベータの観点からは比較的ニュートラルに近いポジションを維持しており、状況が幾らか落ち着いた段階で、より明確な投資姿勢を採用出来るよう備えています。
ファンダメンタルズの観点からすれば、原油及びガス価格の高騰は、すでにグローバルに経済的な影響をもたらしており、政策当局者は継続中の混乱を踏まえた上での経済見通しを反映し、インフレ予測を上方修正し、成長見通しを下方修正しています。
相反する情報の激流に対峙する中、ノイズからシグナルを分離することは、現時点で思ったほど容易ではありません。このような環境下において、金融市場はまるで剣の上を歩くかのように取引されている感覚すらあります。
投資家にとっては、しばらくの間、卵の殻を踏まないよう慎重に歩む姿勢が賢明であるように思えます。卵といえば、幸せな(そして願わくば平和な)イースターをお祈りしています。
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