2026年の市場見通し

RBCブルーベイの投資専門家は、ダイナミックな市場環境、異なる資産クラス、地域、投資機会セットにおいて、横断的に運用しています。ここでは、2025年の主要な出来事を振り返るとともに、2026年の見通しについて、運用責任者の見解をご紹介します。

 

2026年の市場見通しを読む

マクロ・アウトルック

ブルーベイ債券部門CIOのマーク・ダウディングが、2025年のマクロ債券市場の振り返りと、2026年の見通しを共有します。
  • 2026年の米国経済は、堅調な成長とインフレの上昇、多額のAI投資、減税、規制緩和を背景にモメンタムが継続する見通しです。
  • 欧州市場は、経済状況の弱さと利下げ余地が限定的であることから、引き続き低調であるとみています。
  • クレジット市場はキャリー収入の点で選好されており、劣後金融債や高クオリティのCLOトランシェに機会を見出しています。
  • 日本と英国は、マクロや政治的変動にさらされやすい市場として注目されており、アクティブ運用の機会を提供しています。

新興国債券市場

ブルーベイ・エマージング市場責任者兼シニア・ポートフォリオ・マネジャーのポリーナ・クルドヤフコが、エマージング市場における2025年の総括と、2026年の見通しを共有します。
  • 2025年の新興国債券のリターンは堅調でした。金利と為替要因を背景に外貨建てソブリン債は10%台半ばのリターン、現地通貨建てソブリン債は10%台後半のリターンを達成しました。
  • 現地通貨建て債券(新興国債券市場全体の発行高の90%を占めており、米国債市場とほぼ同程度の規模)は、高い実質利回りと魅力的な水準のバリュエーションを提供しており、2026年の債務の持続性と投資機会を下支えしています。
  • 地政学的同盟関係は今後も継続するでしょう。例えばラテンアメリカは、トランプ政権下で米国の戦略的支援による恩恵を受けており、2026年の選挙で市場に友好的な指導者にシフトする動きが見られれば、ポジティブなモメンタムが形成される可能性があります。
  • ソブリン債のデフォルト率は1%未満で推移するとみられますが、社債のデフォルト率は1桁台半ばで推移し、新興国債券市場のレバレッジの低さ、財政赤字の改善、ESG関連債の発行増がサポート材料になるとみています。
  • 2026年の新興国債券市場は、サブ資産クラス同士の相関が低く、多様なアルファの源泉を提供するとみられます。特定の資産クラスを投資対象に含めるか否かということだけではなく、ポートフォリオ内の具体的な課題を解決するために的を絞った戦略の採用を推奨します。

先進国市場スペシャル・シチュエーション

ブルーベイ先進国市場スペシャル・シチュエーション・チーム責任者のアダム・フィリップスが、市場における2025年の総括と、2026年の見通しを共有します。
  • 2025年は、過剰レバレッジ、金利上昇、エネルギー価格の高騰により困難な状況が続き、企業が近い将来の現金不足や債務満期に直面しており、欧州におけるスペシャル・シチュエーションの機会は拡大しました。
  • ストレスト、ディストレスト、イベント・ドリブンの投資が増加し、とりわけ銀行からの借り入れが困難な企業や、資本市場での資金調達が難しい中堅企業向けの企業において顕著でした。
  • 2026年は、欧州経済の停滞と財政引き締めによって再編の活発な年となるでしょう。化学、紙・包装、自動車部品セクターの投資機会に注目します。
  • 国別にみると、英国、フランス、ドイツの投資機会に注目していますが、ドイツの中堅企業は引き続き主要な分野であり、今後3~5年は多くの投資機会が発生するとみています。

証券化クレジット市場

ブルーベイのシニア・ポートフォリオ・マネジャーであるトム・モウルが、証券化クレジット市場における2025年の総括と、2026年の見通しを共有します。
  • 2025年の証券化クレジット市場は、優れたリスク調整後リターンをもたらしました。非プライム消費者セクターの一部に弱さが見られましたが、質の高い担保資産、投資家需要、堅固なファンダメンタルズを背景に堅調となりました。
  • 特に欧州CLOやABSの発行が増加した時期には、アクティブ・マネジャーは魅力的なエントリー・ポイントで投資したり、銘柄選択や資産間の配分変更を通じて付加価値を高めてきました。
  • 2026年の見通しは引き続きポジティブです。証券化クレジットはクレジットの質が高く、デフォルトからの保護があり、社債と比べて魅力的なスプレッド、債券や株式との低相関、そして、多くが変動金利であることから短期のスプレッド・デュレーションにフォーカスすることができます。
  • アクティブ運用によるダイナミックなアロケーション変更を通じて、市場機会にうまく乗じることで、変動の大きい局面や安定した局面のどちらでも超過収益を創出し続けるでしょう。

新興国株式市場

RBC新興国株式チーム副責任者兼ポートフォリオ・マネジャーであるローレンス・ベンサフィが、新興国株式市場における2025年の総括と、2026年の見通しを共有します。
  • 2025年の新興国株式は、S&P500指数の2倍近いリターンを達成しました。中国におけるAIの進歩、韓国と台湾のAI関連株の堅調さ、米国の新興国からの輸入依存を浮き彫りにした米国の関税発表等が新興国株式をけん引しました。
  • 力強い株価パフォーマンスが長期的な上昇へとつながるためには、高いROEと利益成長ぺースが欠かせません。韓国の「バリュー・アップ・プログラム」や中国の自社株買いなどは、改善傾向を示す直近の改革の好例です。

 

 

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