アプローチ

責任投資とは、投資プロセスにESGを考慮した幅広いアプローチを組み入れたものを表す包括的な用語です。これらのアプローチは相互に排他的なものではなく、複数のアプローチを投資プロセスの中で同時に適用することができます。例えば、投資対象に除外基準を適用するソリューションでは、投資対象の残りの資産にESGインテグレーションを適用することも可能です。

ESGインテグレーションと積極的なスチュワードシップ

当社におけるESGインテグレーションとは、運用チームが管理するポートフォリオの中で、該当する種類の投資2について意思決定を行う際に、重要なESG要素1について検討することを意味します。

積極的なスチュワードシップとは、よく考えた議決権の行使、発行体や規制機関へのエンゲージメント、志を同じくする他の投資家との協働を通じて、当社の見解を伝えることを意味します。3

ESGインテグレーションと積極的なスチュワードシップには下記の活動が含まれます:

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ESGインテグレーション:
運用チームは、ESGに関連するデータ、ツール、分析結果へのアクセスが可能です。これらの情報は、該当する種類の投資において投資判断の材料となる可能性があります。
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直接のエンゲージメント:
エンゲージメントとは、投資家および取締役会、経営陣、またはその他の該当する発行体の代表者との対話を指しています。当社は重要なESGの課題に対する発行体のアプローチをより理解するため、またより良いプラクティスの採用を促すために、発行体との対話を行います。(2)
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議決権行使:
議決権行使は、取締役会や経営陣に意見を伝える重要な手段であり、当社のエンゲージメントにおける重要な要素の一つです。当社の定める“Proxy Voting Guidelines” (4) に従い、独自に投票を決定しています。
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コラボレーション:
必要に応じて同じ志を持つ投資家と直接または組織や連合を通じて協力し、投資先の発行体のESG活動に対してより大きな影響力を持つことができるよう試みます。
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規制当局および法律家との関係:
当社は、規制当局やその他の法律家と建設的な関わりを持つことを目指します。透明性の向上に寄与することで投資家を保護し、公正で効率的な資本市場を育成すると考えられるイニシアティブに参加しています。

気候変動へのアプローチ

気候変動へのアプローチ(英語) は、責任投資へのアプローチ(英語)で確立された3つの柱を基準としています。RBC GAMは気候関連リスクを軽減するため、2050年までに、またはそれよりも早くネットゼロ・エミッションを達成するという世界目標の重要性を認識しています。また、広く共有された経済的繁栄を促進するため、ネットゼロへの公正かつ秩序ある移行を達成する必要性も認識しています。

すべての重要な要素を考慮する責任

お客様の資産を預かる運用会社として、当社は投資のリスク調整後リターンに影響を与える可能性のあるすべての重要な要素を検討する重大な責任を負っています。環境・社会・ガバナンス(ESG)要素を投資手法に組み込むことで、ポートフォリオの長期的なリスク調整後パフォーマンスを向上させ、受託者責任の義務を果たすことができると考えています。気候変動は考慮すべき重要な要素の一つです。

気候変動がもたらす影響

気候変動がもたらす影響は、システミックで前例のないものです。また、その影響はすでに顕在化しています。気候変動は世界経済に影響を与える可能性がありますが、特定の市場、地域、投資に及ぶ経済的影響は複雑かつ多様であり、不確実となっています。

1. 重要なESG要素とは、当社の判断で、発行体/銘柄の財務パフォーマンスに影響を与える可能性が最も高いESG要因を指し、発行体のセクターや産業などの別の要因に依存する場合があります。
2. マネーマーケット戦略、インデックス戦略、特定の第三者サブアドバイザーの戦略など、ESG要素を統合していない商品もあります(ただし、これらに限定されません)。詳細については、それぞれの目論見書や募集要項をお読みください。
3. クオンツまたはパッシブ運用、特定の第三者サブアドバイザーの戦略に関する特定の事例では、RBC GAMは発行体との直接的な関与は行っていません。
4. RBC GAM Proxy Voting Guidelinesは、カナダ、米国、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドにおいて適用されます。その他の市場では、RBC GAMは議決権行使助言会社の各地域におけるガイドラインを使用しています。